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なにもしらない画廊 ①ロイリキテンスタインみつけた
2018.03.28

なにもしらない画廊 ①ロイリキテンスタインみつけた

なにもしらない画廊

はじめまして。
なにもしらない画廊のしらん氏です。しらん氏の人物紹介はこちらをクリック。
膨大なアート作品が保管されているとある倉庫で、大きな脚立の上に座っています。ある日突然ここの作品の主になった私。
その数44,667枚。よんまん、よんせん、、ろっぴゃく、、。。

手の届くところから手探りで1枚ずつ確認して、

しらん氏なりに ”気になった”
しらん氏だけど ”これ知ってた”
しらん氏だから ”調べてみた”

を紹介しながらアート作品を販売していきます。
ひとまず倉庫の片隅から手をつけて、気になった枚数は今のところ93作品。
ぼちぼち情報を集めて「よしこれで紹介できる」と思えたのはまだまだ10枚にもなりません。

そんな中今回は、しらん氏だけど ”作者は知ってた!” を見つけたのでご紹介します。
ロイ・リキテンスタインの『Art About Art』。1978年に開催されたエキシビション『Art About Art』のポスターです。1枚しか見つけることができず、こちらは限定1枚です。

※綺麗に保管するため、
全体にフィルムを巻いた状態の写真です。
中央のテープなどフィルムの上から
留めているものについて、
後ほど詳細をお伝えします。

 

ロイ・リキテンスタイン(1923年10月27日-1997年9月29日)はニューヨーク生まれの画家。アンディ・ウォーホルと共にポップアートの第一人者であるといわれています。アンディーウォーホルは知ってるけど、ロイ・リキテ……??は、知らないかも?って方が多いかもしれません。でも、漫画を拡大したように見える作品が代表的で、こんな絵を見たことないですか?

「Whaam!」(1963年)

全体に明るい原色が使われ、輪郭は太い黒い線。その黒い線の中に原色のべた塗り。べた塗りしない部分や影はドットの大小や密度で表す作風です。彼には漫画の表現がとても美しいと思えたよう。

「Oh, Jeff…I Love You, Too…But…」(1964年)

漫画を題材として使うことはアンディ・ウォーホルも思いついていたけど、彼のように色を塗っていない部分に機械のように正確にドットを描いていくことはしておらず、リキテンスタインの作品を見たときそのアイデアを思いつけず悔しがったそう。唇や肌や目の色が、ドットで描かれているのがわかりますか?これ全て手書きなのです。(スマホなら拡大して見てみて下さい)

そんなロイ・リキテンスタインの『Art About Art』をご紹介します。先ほど紹介したとおり、輪郭には太い黒い線が用いられ、原色で色が塗られています。この作品にドットはありませんが、青と黒のストライプがドットの代わりの役目を果たしています。彼の作品にたびたび登場する女性を彷彿させる目と口。登場する女性は泣いていることがしばしば。その目からこぼれる涙のように口が配置され、カラーや構成からもポップアートを感じます。漫画の持つ単純だけど強烈な線、単純化された色彩の力強さが表現されています。
目と口の部分に寄ってみました。彼の作品は、遠くで見るのと、近くで見るのとで印象がとても変わってきます。近くで見るとより図形としてのグラフィカルさを感じ、遠くで見るとまた別の輪郭が現れる。このサイトの一番上のバナーの作品と、今紹介している写真を見比べると、言いたいことが少しは伝わるかな?と思うのですが、どうでしょう。この遠近での違いの面白さは、インテリアにした時にも楽しめます。

サイズは縦92.0×横63.5の、割と大きなサイズです。

【左下】倉庫で長年管理していたので、管理連番や手書きメモなどのシールが透明フィルムの上から貼られれています。透明フィルムで作品を覆っています。
【右上】数字がふられていますが、もはや何の数字なのかは判断できず、作品とは全く関係ないです。

【右下】こちらにも数字のシール。
【作品中央あたり】透明のフィルムをマスキングテープでつないでいます。

しらん氏がこの作品に魅かれたのは、

①もともと目や口や手などの、人のパーツをモチーフとしたアクセサリーやコラージュが好き → 複数の手の置物や人体模型など持ってます

②他にない、はっとする力強さ → 感じたことのない感情を与えてくれるものが好き

③インテリアとして飾るならこれくらいの大きさが欲しい → トイレや玄関に細かくちょこっと飾るよりは一点豪華がいい

④しらん氏が知ってるくらい、知名度がある人の作品 → 価値がある

といったことが理由です。

販売価格を見て、10万円!と驚かれた方もおられるかもしれませんが、相場を調べて三分の二ほどのお値段をつけました。というのも、長年の保管で角が若干曲がっていたり、、ということが。(商品写真ごらんください)でもでも額装すれば全く問題ありません。画廊オープンの際、値付けのモットーは「しらん氏だし、気張った値段をつけない」を掲げたのでご安心ください。

お届けは、ダンボールで作品を挟み込み、四辺をhaco! ガムテープで接着の上、全体をラップフィルムでぐるぐる巻きにして厳重にお届けいたします。

毎日の気分を変えるのは、洋服じゃなくてもいいんじゃない?

自分の身の回りをすこーしだけ超えたところから、自分を変身させてくれる、アートの魔法。
そんな体験を「なにもしらない画廊」からみなさまへ。

次回は4月後半に新作品ご紹介します。お楽しみに!