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なにもしらない画廊 ②こども部屋にアート 【作者・馬場檮男】
2018.04.20

なにもしらない画廊 ②こども部屋にアート 【作者・馬場檮男】

なにもしらない画廊

こんにちは。よじ登ってお宝を探している、なにもしらない画廊のしらん氏です。

しらん氏の人物紹介はこちら。
①なにもしらない画廊 ロイリキテンスタイン見つけた の記事はこちら。

今日は、こども部屋に飾りたい!と思えるアートを発掘したので、そちらをご紹介。
しらん氏は2歳6ヶ月になる娘がいるのですが、彼女の興味が


悪さをしたら怖い鬼がくるよと教えつつ、鬼のパンツの歌が大好きで、朝鬼のパンツの音楽と共に起床することがある。「おにさんすき!」「おにこわいね~」「おにとおともだち!」などと言い、鬼の存在を常に気にしている。

おばけ
鬼より認識は低いが、手を幽霊のような形にして「おばけだじょ~」、洋服脱ぎかけで顔を半分覆いながら「おばけだじょ~」と言っている。

ちゃちゃちゃ(ガイコツのこと)
我が家ではガイコツを「ちゃちゃちゃ」と呼んでいて、アンパンマンに登場するホラーマンの歌が「ちゃ~んちゃらっちゃ、ちゃっちゃ~」で始まるんですよね。(分かる人いますか)ちゃちゃちゃが大好き。

遊園地
メインの水族館や動物園がサブ的扱いになるくらい好きな場所。メリーゴーランドとか、長い単語を一発で記憶に刻む意気込みの強さ。

空飛ぶもの
飛行機やヘリコプターが好きで、飛行機を降りたら飛行機に向かって「たのしかったよーありがとうー」とお礼を言うくらい飛行機に熱を入れている。グーチョキパーで何作ろうの歌は、常に右手はグーで左手はパーでヘリコプター。

全裸
お風呂に入るのは気が進まないけど、全裸で遊ぶ儀式を挟めばお風呂にスムーズに入る。「はだかんぼうであそぼ~」と誘うと目をキラキラさせて服を脱ぎだす。こちらも強制的に脱がされ一緒に全裸で過ごす。

などなどの、ばっくり言って ”非日常なもの” が大好物ですよね。

こども部屋に飾るポスターとなると、キャラものだったりかわいらしい動物だったり、そんなものを想像するのですが、なにもしらない画廊がおすすめするのはちょっとシュールで面白い馬場檮男さんのリトグラフ。こども部屋に本格アートがあってもいいんじゃない?彼の作品は、こどもが大好きな非日常で溢れてるんです 鬼・おばけ・ヘリコプター・お祭り・虎・お城・観覧車・遊園地・気球・一つ目おばけ・蛙・だるま・伯爵と女の人・樽・馬・ガイコツなど、いろんな要素がごちゃまぜ!建物に目があったりするのも、きっとこどもは好きだと思うのです。 中央に全裸の女の人が!これは大好物!女の子って、りかちゃん人形を卒業する年齢になるとなぜかりかちゃんが裸になってません?しらん氏の場合、りかちゃんの彼氏のおさむくんも全裸でした。あとは一つ目小僧やメリーゴーランドなんかに反応しそう。
こちらはお祭り要素がたっぷり。ガイコツ・おばけ・またまた全裸のお姉さん。右上のシルエットは、恐竜かな?男の子は恐竜とか好きなのだろうなあ。先の3つの作品と、ちょっと構図が違うこんなものも。

こども部屋におすすめのアート、実際にこどもに見せたらどんな反応するの?ちょっとみてみたいぞ。と思い、資料を2歳児に見せてみました。2歳児と初めてアートに触れてみたレポートはじまり~。

しらん氏 「ちょっと~、面白いもの持ってかってきたよー」
 「え~??」

しらん氏、資料のアートを見せる。

 「うぇぇぇええーー??」大げさに口を尖らせて喜ぶ
 「みたい!みたい!」両足をどたばたさせながらその場で足踏み

しらん氏 「ほら~~~~~」

 「なに~~??うああーーーメリーホウラア~~!!(と言った気がする)」

 「おにさんー!パンツはいてるれえ~」「おにのパンツ!おにのパンツ!」右手の人差し指を立てて、腰をくねくねさせている

 「おにさんのとなり、ぴんくちゃん」ピンクの服とか着せたことないけど、何故だかピンクが好き

と言ったように、彼女が知る言葉が出る出る出る出る。こうなると、知ってるものは全て答えるゲームの始まり。テンション上がりすぎて、飛び跳ねて踏んでみたり、
違うのも踏んでみたり、終始ご機嫌。彼女は絵本がとても好きです。絵本の、1枚1枚ページをめくるたびにストーリーが膨らんでいく楽しさとは違って、1枚の絵から発信される力強さを感じとってこんなアゲアゲなことになってるのか?と思いました。だとしたら、アートの力ってすごい。床に並べて一緒にみていたのですが、壁に飾ってみようと提案すると、快く承諾され一緒に貼ることに。こんな風に貼ってみました。この絵の前でぴょんぴょん飛び跳ねています。嬉しすぎて、絵の前で最近の決め顔でポーズをとり始めました。仕方がないので写真を撮ります。大分楽しそうやなあ。想像以上にうれしそうです。1枚の絵にこんなに非日常が溢れていて、それぞれのモチーフを細かく見る姿は、まるで絵と会話しているように見える場面がありました。お人形でやる一人遊びのような、絵と一人遊び。手に持っているのは貼り付けるために出した画鋲。

 「いらっしゃいあせ~~いらっしゃいあせ~」突然画鋲屋さんを始めました。いろんな画鋲がある中で、一番左の丸いカラフルな画鋲を
お気にめしたようで、そればかり集めて

 「どれがいいれすかー、いらっしゃいあせ~」

と、画鋲屋を開店したところでアートへの興味は完全燃焼。最後は画鋲に興味を持っていかれたものの、初アートとの係わり合いはとても興味深かったです。

こども的には
・とにかくテンション高く、楽しそうで何かを伝えてこようとする
・絵本を見るときとは違った反応で、会話したりする
・そういった反応を見て、ずっとアートとともに暮らしていると、こどもの感性に影響を与えてくれそう

おとな的にいいところは
・(何か悪さをしようとしたときに)「あ!あの赤鬼さんが怒ってくるよ!」とか言えそう(ごめんね、しばらく鬼を使わせて)
・いかにもこども受けを狙ったキャラとかではない、アートでこども部屋を彩れる

こどものテンションもUP↑ おうちのインテリアの質もUP↑

と、こどもも喜ぶおとなも嬉しい素晴らしい作品だなと思います。出産祝いのプレゼントや、誕生日祝いにアートを贈るってのもいいですね。

これらの作品を楽しむもうひとつのポイントは、遠くのほうでひっそり佇んでいるものを、じっくり見てみること。遠くに小さく鬼がいたり、向こうのほうでお面売ってるおばさん?が眠そうに座っていたり、マジックショーの小屋から誰か覗いていたり。どんな表情をしているか、じっとみて考えるのもとても楽しいです。

下の商品詳細では、近くに寄った画像がたくさんあるので、遠くに佇むみんなをチェックしてみてください。

こちらは一つ目小僧劇団の、劇場空間のような作品。

おばけの射的や見世物小屋がある、お祭り風景に、西洋のご婦人たちが上品に佇んでたり全裸の女性が立ってたり。

鬼が天を仰ぎ、向こうには遊園地やお城、富士山が見える作品。

ぷりっとしたお尻の向こうにパイプをくわえるガイコツたちが。

毎日の気分を変えるのは、洋服じゃなくてもいいんじゃない?

自分の身の回りをすこーしだけ超えたところから、自分を変身させてくれる、アートの魔法。
そんな体験を「なにもしらない画廊」からみなさまへ。

次回のなにもしらない画廊はゴールデンウィーク明けを予定しています。お楽しみに!