CONTINEW haco!


未来へ残していきたいもの、大事にしていきたいものを
どんどん生み出すhaco!のパッションまとめ


(I Can Get)Satisfaction 梅雨に読みたい本
2019.06.20

(I Can Get)Satisfaction 梅雨に読みたい本

(I Can Get)Satisfaction

こんにちは、
編集者の安達 薫です。

ここ数日はお天気が続いていて、
梅雨を飛び越えて、すでに夏気分なのですが、
この週末は雨の予報。
おこもり読書と洒落込みたい私です。

雨の日に合う音楽というものがありますが、
雨の日に合う本というものもあると思います。


『みぎわに立って』田尻久子 著(里山社)
熊本の大好きな書店、
橙書店の店主・田尻さんの2冊目のエッセイ。
田尻さんの落ち着いた、
静かな佇まいそのままの文体が
雨のしっとりとした空気に合っていて、
雨の日によく開く本です。


『かぼちゃを塩で煮る』牧野伊三夫 著(幻冬舎)
画家の牧野さんによる、
美味しいものにまつわるエッセイ。
付箋をつけるくらい、
気になるところがたくさん(笑)。
これを読んでいると、
休日は家でゆっくり料理して、
昼酒といきますか、という気分に。
(料理できませんが)


『積極』谷川史子 著(集英社)
こちらはまんがです。
歳の離れた教授に恋心を抱く、助手の女性のお話。
こちらに出てくる雨のシーンが切なくて、切なくて、
読むたびに涙が出てしまいます。


『体の贈り物』R・ブラウン 著(新潮文庫)
死を目前にした人々と向き合う
ホームケア・ワーカーの女性のお話。
死と生、そんな重いテーマは、
思考に入り込みやすい雨の日に
すっと心に入ってくる。
涙が出ても、
湿気が水分補給してくれますよ。


『つむじ風食堂の夜』吉田篤弘 著(ちくま文庫)
ある変わった食堂に集まる人たちが繰り広げる
日常のエピソード。
「すべて平等に雨が降ってる」という
キザなセリフも
飄々とかわされてしまうような
そんな小さなユニークたち。
淡々とした筆者の視線で書かれた文章は、
小雨の日に合います。


『自選 谷川俊太郎詩集』谷川俊太郎 著(岩波文庫)
雨の日に詩集を読むのも好きです。
谷川さんの詩集の中でも
この詩集にはとりわけたくさん
好きな詩が入っていて。
「あのひとが来て」という雨の日の詩が
本当に素敵で、もう何度読んだかわからない。
胸がきゅんとします。
恋している人にぜひ読んでみてほしいです。

雨音に合わせて一文字一文字追っていくと、
よりその本の世界に入り込めるような気がします。

さて、土曜の朝、目覚まし時計をかけずに起きたら
こんな装いで本屋さんへ行くとしますか。

私のインスタはこちらです。
不定期に「今日のレモン」を投稿しています!
>>

haco! TOPへ>>
Continew haco! TOPへ>>
S-CLASS チャンネルTOPへ>>