リネンとじゃがいもの国 from Lithuania
拝啓、背景さま。
スタッフミオです。
唐突ですが、リトアニア共和国ってご存知ですか?
そう、世界史の授業でならったバルト三国のうちの1つ、あのリトアニア共和国です。
国土の3分の1が森(!)といわれるリトアニアでは、リネンが特産品。ヨーロッパをはじめとし、世界中で愛されつづけています。去年の秋、生地屋さんの紹介で、そんなリトアニアリネンに初めて出会い、むしろリトアニアのものに初めて触れ、その生地の美しさ、素敵さに感動して、この夏haco!でお洋服を作りました。
が!
待てよ、私は一体どれだけリトアニアのことを知っているのか?知ったかぶりじゃないか?
せっかくせっかく魂を込めてお洋服を作るのに、友達と言えるくらい仲良くなりたい!と思い
お休みをもらって、スタッフMAKORI、acoともに、降り立ちました。リトアニア。
(※もちろん、自費で。)
滞在した、リトアニア首都ヴィリニュスは、数多くある色とりどりの教会や旧市街の古くからの建造物が有名で、街ごと世界遺産という、世界お墨付きの美しい街並み。それはもう、さすがの素晴らしさ。リトアニア共和国、という言葉を初めて聞いたとき、アフリカ大陸にある?と答えてしまった自分に深く反省です。
驚いたのはごはんたち。リトアニア料理、行くまで全くイメージができなかったのですが・・・ずばり、じゃがいもでした!リトアニアでは、じゃがいもが広く使われていて(日本の白ご飯くらい何にでもでてきます)ふかす、焼く、煮る、揚げる、あらゆる調理法で楽しまれているのです。
特に有名なのはツェペリナイという、中にひき肉の入ったじゃがいものお餅、そしてじゃがいもをすりつぶして作るパンケーキ。海外でありがちな大味な味付けのものは全くなく、全部繊細な味付けかつ、ひとつひとつ仕事が入っていて、美味しすぎてhaco!スタッフ3人とも食べすぎました。
そしてビリニュスから電車で1時間半くらい移動し、カウナスという街へ。今回のお洋服のリネン生地を織ってくれたKlasikine TEKSTILE(クラシキネ テクスティラ)さんへおじゃましました。
ちなみに、カウナスは杉原千畝の物語で舞台となった場所で、日本とも深く関わりのある都市なのです。
国内有数のリネンメーカーとして有名なKlaskine TEKSTILEさん。糸から染めから織りから、全て自分たちで行い、世界でもトップクラスのリネンを作られています。フランスの某有名セレクトショップのリネンクロスなども工場で見かけ、haco!スタッフ興奮でした。
洋服の生地としてだけでなく、ベッドリネンやキッチンクロス、とにかくリネンならばなんでも!作られていることから、生地もとてもとても大きい!こちらはビームという道具に巻きつけられた原糸。ここから全てが始まります。
機械で織るようになってきたとはいえ、たて糸とよこ糸のバランスや染めの色の加減、風合いに関わってくる洗いなど、繊細な塩梅を作るのは結局人の力。みなさんリネンに本気なのです。今回のお洋服の生地たちも遠く離れたこのリトアニアのみなさんが織ってくれています。この方々が作るリネンに会えたことに感謝です。
こちらが今回haco!とのコラボを実現してくださった、ベアトリーチェさんとダリアさん。
寒い国は美人を生む、といいますが、やはりリトアニアの人みなさん綺麗です。ちなみに訪れた3月中旬のリトアニアの温度は約1℃くらい。氷点下の日もよくあり、3月でも東京の真冬ぐらいの気温ですね。
リトアニアは、人も街も物静かだけど、ひとつずつのことに夢中で熱心で真面目で、じゃがいも料理もリネンも繊細だけど素晴らしいお仕事。澄んだ空気、美しい土地、信仰と芯を持ち、自分たちの愛するものを本気で愛する、とても素敵な国でした。
スタッフ3人ともリトアニアが好きになり過ぎて、また絶対来ようと強く誓ったのでした。
リトアニアからやってきたリネン生地で作られたお洋服たち、是非お楽しみください。
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