CONTINEW haco!


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わらずにわらおう 産地をぶらり! お楽しみセット〜波佐見編〜
2022.04.11

わらずにわらおう 産地をぶらり! お楽しみセット〜波佐見編〜

こんにちは!
CRAFT STOREの長原です。

haco! さんと始まった、SANTINEW LABOの取り組みは、産地をただ伝統として残すだけでなく、
今の時代に合う形に新しく変えながら続けていく(=CONTINEW)をコンセプトに、世界中の産地、人、コトを重ねて新しい形をつくっていく、産地の新しい可能性をみんなで考えるラボです。

もっとこんな未来にみんなでしていこう!という思いのもと、産地のみなさん、そしてこれを読んでいただいているあなたも、これからぜひ参加してくださいね。

そんなSANTINEW LABOの第一弾の取り組みとして、各産地に特化したお楽しみセットを発売することになりました。

産地では、せっかく作られたアイテムたちが少しずつ窯元やメーカーに残り余ってしまうことがあり、場合によっては破棄してしまうという話も聞かれます。
それはもったいない、少しでも産地のことを知ってもらって産地に愛着を持ってもらいたい!という思いから、このセットを作ることになったのです。

 

職人の技が光る、波佐見焼

「波佐見焼」と一口に言っても、今ではとても様々なデザインがありますよね。しかしルーツをたどってみると、磁器にシンプルな青い絵付けがされた庶民の器なのです。オーソドックスな柄からモダンな北欧風まで、そんな波佐見焼の歴史を感じられるセットをつくりました。

波佐見焼は、長崎県波佐見町を中心に作られる器のこと。すぐお隣には有田焼でおなじみの佐賀県有田町があり、表裏一体な位置関係。その昔は波佐見で磁器を焼き、「呉須」と呼ばれる青い絵の具で絵付けをしたものをベースにして、有田で赤絵や金のきらびやかな装飾を施していたという流れがあるのだそう。

 

江戸時代の庶民に愛された器

波佐見焼の歴史を語る上で必ず出てくるのが「くらわんか椀」。高台(器の土台)が大きくどっしりとした、丼のようなお茶碗です。
江戸時代の大阪は淀川では、行き交う大型船に小舟で近づき「くらわんか(食べないか)」と声をかけて飯や汁物、酒を売る商売があったのだそう。
そんなときに使われたお椀がくらわんか碗というわけ。船の上だから、波佐見焼のような丈夫な磁器は都合がよかったのでしょう。

そのころの磁器といえば、有田焼に代表されるような高級なイメージ。
波佐見焼はそれを覆すシンプルな絵付けで、丈夫でお手頃な器として庶民に広く普及したのです。
今では史跡として残されている「中尾上登窯」は、実に160m以上もあったという世界でも最大級の窯
訪れてみると、その規模の大きさをまじまじと実感することができます。

 

伝統から、モダンなデザインまで

お届けする波佐見焼の器は、一枚一枚職人さんが筆で青い絵付けをする伝統的な柄から、スポイトで立体的な模様を描く技法「イッチン」のもの、北欧風のモダンなデザインまで、波佐見焼の今昔を感じられる器たちを選びました。


歴史や作り方を知ってみると、器選びはもっと面白くなるものです。
ぜひ、歴史を感じながら波佐見焼を楽しんでみてくださいね。

セットの全貌はこちらから>>