CONTINEW haco!


未来へ残していきたいもの、大事にしていきたいものを
どんどん生み出すhaco!のパッションまとめ


LOVE PEACE PIECE対談 CRAFT STORE 井手社長 × BOSS
2022.04.11

LOVE PEACE PIECE対談 CRAFT STORE 井手社長 × BOSS

ともに新たな一歩を踏み出してくれたのは、日本各地の陶器や漆器などの窯元をたばねるCRAFT STOREさん。彼らの想い、そしてこれからのhaco!との新たな取り組みとは?CRAFT STOREを営む井手社長と、haco!スタッフBOSSの対談をお送りいたします。

―――本日はよろしくおねがいいたします。
まずは、CRAFT STOREさんが普段取り組まれていることと、その取り組みを始めるに至ったきっかけをお聞かせください。

CRAFT STOREは、2017年にオープンした、陶器をはじめとしたライフスタイル雑貨をセレクトして販売しているECサイトです。現時点では、ブランド数でいうと109ブランド、アイテム数でいうと1000点以上のものをサイトで販売しています。自分が好きなもの、大切にしたいものと一緒に暮らしていける、そんな生活を作っていけるような、お店づくりを目指しています。

僕はCRAFT STOREをやる前から、映像やストーリーと買い物を融合させるっていうことをコンセプトに事業をしていきたいって気持ちがあったんですね。その上で、なにを売っていくのかってことを考えたときに、ECサイトではお客さまに買いにくいと思われていることに、あえてチャレンジしてみようと。それで、どういう業態にとってそれが必要とされることなのかを調査していったたところ、一番その取り組みを一緒に喜んでくれたのが、国内の産地の職人さんたちだったんですね。ならば、それをやろう!と。
職人さんたちの課題とかにふれていきながら、しっかりと長期でこのものづくりに携わることをしていきたいなと思うようになりました。

ニューワールド株式会社 代表取締役社長

井手 康博

1990年生まれ、福岡県出身。中国留学中に「関わる人の笑顔のために」というミッションを掲げ起業することを決意。2013年11月1日にニューワールドを創業。「映像と買い物をつなげる」をコンセプトにファッションメディア「アイマニ」を立ち上げる。その後2016年に事業転換をし、2017年2月1日に伝統工芸品を動画とともに紹介するECサイト「CRAFT STORE」を公開。「日本ブランドを世界No,1へ」をビジョンに掲げ国内では伝統工芸従事者と連携したマーケティング事業を拡大、国外では上海を中心に中国において販路を拡大している。2021年より一般社団法人 日本DESIGN BANK 理事に就任。

WEB URL:https://neworld-japan.com/

もともとお皿とか陶器とかが好きで、とかじゃなかったんですね!

そう、よく聞かれるんです!井手さんはどこかの窯元さんの3代目なんですか?とか。笑 僕は、どちらかというと実現したい未来や状態を作るために、今のスタイルになりました。
例えば、お洋服とかだと、ブランドの背景や歴史を伝えることで価値が作っていけるんですが、陶器ではその部分がまだ未完成なところもあるかなと思っていて。
産地や窯元にあるストーリーをしっかり伝えて、それを色んな人に知ってもらい、手にしてもらうことをしていきたいと思っています。その部分は、まだ見えにくい部分があるなと。

―――見えにくい部分があるっていうのは、なぜだと思いますか?

ひとつは、窯元からお客さんの手元に届くまでの流通構造だと思います。産地、問屋さん、小売店など、複数のところを介してやっとお客さまのところに届くようになっているので、どこで作っているのか、誰が作っているのか、っていうのは見えにくい構造になっているかなと。それは産地が抱える課題のひとつだと思います。ものを作る人たちが、ものを買う人たちのことが見えずに作っていると、生活に溶け込んでいくものづくりができなくなる状態にもなってしまいますし。

―――ほかにも課題だなと思う部分はありますか?

そうですね。ものづくりをしていく中で、例えば一目には全くわからないのに、ほんの少しの黒い点があるものとかは、通常の流通構造では、「B品」というものにされてしまうことが多いんです。
そうなると、窯元では、それを割って壊して埋めてしまうっていうこともあって。サステイナブルという観点からも、産地を継続していくためにも、作ったあとをどうしていくのか、っていうことにも課題があるなと思っています。

―――葛西さんご自身も、以前産地巡りをし、伝統とアーティストを繋げて企画する「コンティニューラボ」をやっていたこともありますが、シナジーを感じる部分がありますか。

うん。僕が産地巡りをしていた頃からその課題はあって。作る人は作る人、売る人は売る人、みたいな。
ただ、産地には、~~塗り、とか~~焼き、とかそれぞれに“型”、みたいなのがあるじゃないですか。その産地の“型”、ないしは枠みたいなところ。それを超えすぎると特徴がなくなる。けれど、超えないと下手したら1000年とかつづいているものが途絶えてしまう。
その上で、今求められているものを生み出すっていうのは、とても難しくって。ものはどんどん安く作られていくし、それとは別の部分でオリジナリティーをどうやって残すのか。
井手さんがさっきサステイナブルっておっしゃっていましたが、産地なんていうのは、もはや続いてきた結果が、「今」なんですよね。伝統を守る、っていうのと未来につづけていくために革新するっていうのは、すごく大事なんだけれど、その産地に入り込んで、実情を知って、ちゃんと変えていくってことはとても難しくって、簡単ではなかった。でも、そこをCRAFT STOREさん、井手さんは取り組まれていったんですよね。

―――井手さんは、そこなぜ続けてこれていると思います?

もうこれに特化する!って決めて、進んでいったからですかね。ここで事業を成立させないとと思って進んでいるので、単発ではなく、長期的に取り組んでいくためにはどうするべきか、を常に考えています。
例えば、助成金とかを使ってイベントとかをやってもお客さんとの接点は結局単発で終わってしまうんですよね。それでは、続いていかない。そこが結構課題の本質的な部分なのかもしれないです。

撮影場所提供:GMOペパボ株式会社 福岡

―――そういう課題はどうやって見えてきたんですか?

産地に実際に訪問していく中で、見えてきましたね。僕らがよく話をさせてもらうのが、窯元の後継の人たち。彼らは、継いで行く中でビジネスをもっと広げたいって思っている人が多くて、そういう人とたくさん話をさせていただけたこともありますね。ただ、最初からうまくいったわけではなくて、全然売ってもらえなかったり、名刺も交換してもらえない時もあったりしました。笑

買ってください、を断られることがあっても、売ってください、を断られるとかあるんですね!

でも最初にその経験があったので、僕らは「現地に行くこと」を大事にするようになりました。電話とかメールとかじゃなくて。旅費はかかるんですけど、その中に入れてもらえないと僕らのやるべきことを実現はしていけないですし。どういうものづくりを、どの場所で、どんな人がやっているのか、っていうのを丁寧にコミュニケーションしていくことを大事にしようと思うようになりました。数えたら、この5年で900社を超えるものづくり企業・つくり手と商談をしてました。笑 すべての人となにかを始められているわけではないので、まだまだそういう見えてきた課題に対して、向き合っていかないとなと思っています。

―――これからCRAFTSTOREさんで扱われている雑貨や食器をhaco!のお客さまにもご紹介するとともに、「SANTINEW LABO」という新しい取り組みも始まっていきます。葛西さんから、この部分への展望や期待もお聞かせください。

これからhaco!が取り組んでいくことは、世の中をラブとピースで溢れる世の中にしていく、そういう変革をしていくこと。ただ、それをやるのは自分以外の誰かじゃなくて、一人ひとりの力で。例えば産地ってことでいうと、みんな必ず出身地、育った場所ってあるじゃないですか。それと同じように、たとえば自分の使うお皿とかにも出身地があって、そこがシンクロしている状態って豊かでピースだなあと思っていて。なにかを変えていくのは、やっぱり人の力だと思うし、そのためにも、haco!の全国のお客さまにも自分の出身の産地を知ってほしいし、行ってほしいし、自慢してほしい。職人さんは作るのはプロでも、発信というところで不器用だったりするから、みんなが自分と産地に関係性を見出して、そのことを話してくれるようなことができたらいいなと。

僕らの会社の理念が「日本ブランドを世界No. 1にする」なんですね。僕は学生時代に海外に行っていた経験があるんですが、そこでカルチャーショックだったのが、みんな自分の国を自慢していたこと。「僕の国はここが素敵だ、旅行に行くならここがいい、これを体験してほしい。」とか。僕ら日本人ってなかなかそれを言えない人が多いじゃないですか。それが少しコンプレックスだったんです。日本を地元として、自慢できる、自分の出身地を海外に自慢していけるような状態を作っていきたいなって思っています。

クリエイションの力、新しい発想を作っていくことも大事。それは著名な誰か、とかじゃなくても実際に使っているお母さんでも、趣味で絵描きをしている人でも。日本中の作り手に、新しい価値を生み出していくことをみんなでやっていきたいですね。あとは使い方を提案する企画を作って、対話するようにいろんな産地がそのお題に応えていって文化を生んでいったり。ざるそばの入れ物を作っている産地の人にカレー皿を作ってもらう、とかね。笑

使うことと作ることを、面白く、楽しく掛け合わせて、一本の線を一緒につくっていきたいですね。作り手も面白がって参加してもらったり、使う人も面白がって参加していくっていうような。

関係性づくりですね。そしてその先に、自分が好きだなって思ったものとか、自分の出身地で作られている職人さんに、娘の結婚祝いに特別なものを頼みたくなるような繋がりを作っていったり!

―――みんなのピース、かけらを掛け合わせながら生み出していく世界、ワクワクしますね!
では最後に、haco!が進んでいく未来、「LOVE」「PEACE」「PIECE」それぞれの言葉から感じる意味や気持ちを教えてください!

「LOVE」
ものづくりそのもの。
僕らはものづくりに対する愛っていうものを会社のメンバーと大事にしています。
それを、世の中にもっと浸透させていきたいですね。

「PEACE」
仲間と気持ちを共有して増やしていくこと。
世界でいろんなことが起こっている中ですが、会社も職業も国も関係なく、それぞれが志にむかっていける状態でありたい。そしてなにかあった時に、社会にインパクトを残せる会社であれるように、僕らができることをひとつひとつ、しっかり継続させていくことが大事だと思います。

「PIECE」
ワクワクを作ること。
陶器には、割れたカケラを繋ぐ「金継ぎ」っていう技法があります。あれはバラバラでは意味がなくても、一緒になることでひとつの価値が作れるっていうことの象徴。そのように、かけらが集まることで新しいワクワクが作られる、その世界のために進んでいけるようにしていきたいです。

―――ありがとうございました!
これからのCRAFT STOREさんとhaco!の展開を楽しみにしていてください!