LOVE PEACE PIECE 特別談 powered by hacomimi!

今回はhaco!スタッフがお送りするラジオ“hacomimi!”との連動企画!
haco!BOSSと編集長maruの「LOVE PEACE PIECE談」を805号室よりお届けいたします。
9月11日にスタートする22年目のLOVE AND PEACE PROJECT。
プロジェクトに込めた想いや裏話を知って頂き、より一緒に楽しんでいただけますように!





――早速ですが、ご存じない方もいらっしゃると思いますので、LOVE AND PEACE PROJECTについて教えてください!

LOVE AND PEACE PROJECTは、2001年9月11日に起きたニューヨーク同時多発テロと、その後のアフガニスタンへの報復の空爆のニュースで日本中が心を痛めていた中で、1人のお客さまの「なんとかできませんか?」というメールから始まりました。
戦争や紛争は大人の事情で起こるけど、迷惑を受けるのはいつも子供たち。
子供たちが平和な毎日を過ごせなくなったり、将来への希望を持てなくなることを危惧して “世界中の子供たちにしあわせな未来を残そうよ!”という呼びかけをスタートしました。
毎年基金付きの商品を企画・販売し、集まった基金を支援に使わせていただきながら、志を共にする仲間たちとメッセージを伝え続けて、今年でもう22年目になりましたね。


――haco!では去年の12月に「LOVE PEACE PIECE 」宣言を行いましたが、このメッセージも“LOVE AND PEACE”の思いが繋がってのことなんですよね!

そうそう。それこそ、1年前のhacomimi!でLOVE AND PEACEについて話したときに、うめことチカチカに「“LOVE AND PEACE”って何ですか?」って聞かれたんですよね。
去年はちょうど20周年で、プロジェクトが始まった時に生まれた子供が成人式を迎えた年だったんだけど、今の若者たちに“LOVE AND PEACE”のメッセージはリアルじゃないんだと知って。
でも、世界は平和になったのかというとそうではない。特にインターネットの中では見たくないような争いが目に映る中で、これからの20年をどうしていくべきなのかと考え始めたんです。
今の時代、誰かひとりの大きな力が愛と平和を作るわけじゃなくて、小さくてもひとりひとりの想いで声を発すことで本当の愛と平和につながるんじゃないかと。
だから、LOVEとPEACEに“ひとり・かけら”の“PIECE”を加えた【LOVE PEACE PIECE】をコーポレートメッセージにしようと決めました。

そうですね。改めてLOVE AND PEACE PROJECTも22年目に突入して、さらに熱量を上げて走り出して行こうという気持ちが強くありましたよね。

何より今年は、戦争とか全然知らなかったって言う世代もびっくりするような事件が起きたしね。
うめこも今回はニュースを見ていて思うところもあったでしょ?

――そうですね。わたしは9.11の時は小学生で、なんとなく記憶の中の映像として覚えていたんですけど、あれがリアルにテレビやSNSの映像として流れて来たのが衝撃的でした。
平和だと思っていたこの時代にこんなことが本当に起こるんだ!ってすごく身近に感じましたね。

そうだよね。20年前と違って、今はひとりひとりが世界に向かって発信できる時代になったから、今のこの戦争も違う形で乗り越えるためにできることってたくさんあるだろうなって思う。



“PIECE”という言葉に込めた、ひとりひとりのことばを聞きたいし届けたいという気持ちを込めて【LOVE PEACE PIECE】になりましたね。haco!サイトも、もっとお客さまの声を聞けるようにPLAYSを開発したり。
そんなことを地道に繰り返しながら今年の9月11日に向けて動いてきたなかで、今年のLOVE AND PEACE PROJECTは声をあげてくださった方々がたくさんいたことが特徴的でした。

haco!だけで出来ることは限られているし、本当はたくさんの人が同じ想いで「9月11日は“LOVE AND PEACE”を願おう」って思えたらいいなって特に思っていたから関わりがなかった企業さんにも声をかけさせてもらったんです。
“haco! のれん街”としても、今までお取り扱いのなかった企業さんの商品を販売しながら「この商品にLOVE AND PEACEのタグを付けて基金付きで販売しませんか?」とご提案させていただいたり。昨年までとは違う動きになっていますね。


そうですね。LOVE AND PEACEとして同じ気持ちを共有して集まってくださることで、とてもあたたかい気持ちになります。さらには、様々な企業の方々も声をかけてくださって、なんと新聞にも宣言を掲載していただけることになったんですよね!

そう!もともとプロジェクトが発足した2001年に広くお知らせしたのが新聞広告だったんですよね。
『わたしたちにできること』というメッセージとともに呼びかけをスタートしたので“LOVE PEACE PIECE”の今年、原点回帰したくなって。
全国紙ってわけにはいかなかったんだけど、プロジェクト発祥の地の神戸で神戸新聞さんにご協力いただいて、神戸の企業さまと一緒に手を繋いでLOVE AND PEACEとして、かけらのPIECEを体現する紙面が出ることになりました。

――神戸にお住まいの方は是非手に取って見ていただきたいですし、写真を撮って「#はこんちゅ」を付けて投稿してくださったら他の地域にお住まいのみなさまにも見ていただけるので、是非シェアしていただきたいですね!


当時は一方的に発信するだけだったけど、今は受け取った人がどう思ったかを広げていける時代だからね。
LOVE AND PEACE by PIECEとして自分にできることはSNSの1投稿かもしれないけど、それがずっと繋がっていくとメッセージが大きくなっていくっていうのが体現しやすい時代になってますから。
9月11日は商品を買う買わないということよりも、“世界中の子供たちが平和に暮らせる世の中になりますように”と思ってもらいたいっていうのが一番。
あと、今年はずっとウクライナの方々にできることはないかと探していたところ、ウクライナに医療物資の支援を行っている方と繋がることができたので、8月末から昨年までのLOVE AND PEACEでご支援いただいた基金の拠出を開始しています。今年のLOVE AND PEACEでいただく基金も優先的に使われるようにしていこうと思っていますね。

いまその地で困っている方々に実際に届けている方と奇跡的に繋がることができたんですよね。

プロジェクト発足当初は、みんながよく知っている団体やユネスコを通して拠出してたんだよ。
今はSNSの時代だから、知り合いが共有している情報から、最後まで見届けられる信頼できる人と直接繋がることができて。

お金を集めて誰かに任せておしまいではなく、どうしたら、誰に頼んだら、本当に困っている人たちに届けることができるかっていうのを一生懸命探して最後まで責任を持って決めてるところ、手前味噌ながらすごいですよね。

お金を寄付したとしても、急に戦争が始まってそもそも銀行から引き出すことができませんっていう現実があったり、お店に行ってもモノが並んでませんっていう現実を、直接ウクライナの人から聞いたんですよね。でも、お腹がすいたら食べるものがいる、じゃあどうしたら食べ物を運ぶことができるんだろうと思って運送会社に連絡を取ったりもして。そうしながら色々情報を仕入れていって、今回は隣国のポーランドに住んでいる信頼できる方と繋がってその方が直接運んでくださるっていうのを知りお願いすることにしました。

本当にひとりひとりの力で繋がってますね。
今困っている人に対して声をかけることすらできず、モノを送ることもできず、ただモノを送りつけるだけでは迷惑なことだけはわかっていて…っていう身動きが取れない状態だったところに、LOVE PEACE PIECEというメッセージを掲げたhaco!がそんな場所になれたらいいと思いました。

うんうん!haco!は日本にいるお客さまにお洋服を販売している場所だと思うと出来ることは何もないように思うけど、想いをもてば、お客さまが払ってくださる代金の一部を基金としていただいて、集まった基金を活用してくれる人に適切に届けることができる。もう少し進んだら、現地の人たちが元の生活に戻るお手伝いをすることも。緊急的な支援と合わせて、その先にどうしたら仕事が作れるかっていうことを考えていきたいと思っています。息の長い、継続的な繋がりを世界中と作っていけたらいいなっていうのが野望だし希望だよね。

そうですね、やめたくない!ただ、よく話すのはこのプロジェクトがないにこしたことないんですよね。
本当は支援が必要な状況そのものがなくなることが理想です。

そう。だから、本当は去年うめこやチカチカが「LOVE AND PEACEってなんですか?」ってキョトンとしているのを見て、もうやめようかなと思ったこともありました。
『まだここに平和じゃないところがありますよって』掘り起こすようなことじゃなくて「世界は平和になったのでLOVE AND PEACE PROJECTは無事に終了しました」って。
20年でちょうど終わりかな…と思っていたところで、また戦争がおきてしまった。
でも時代が変わるごとにできることも変わってきているから、もうあと20年続けたら僕たちにできる必要なことがなくなって、LOVE AND PEACE PROJECTは終わるかもしれないね!

「目標到達しました!」っていえることが夢ですね!



私は今回、LOVE AND PEACE PROJECTの撮影にも立ち会ったんですが、スザンヌさんはこの撮影のことを毎回「年に一度のご褒美のような時間」ってSNSに投稿してくださるんですよ。
高橋愛さんもLOVE AND PEACEの気持ちをたっぷり込めて商品を企画してくださってるし、本当にみんなの気持ちで出来上がってるんだなって感じました!
あと、初めて1日で撮影してみたんですよね。
いつもは高橋愛さんの日、スザンヌさんの日…って、別の日程で撮影してるんですけど、今年は1日にまとめたことで愛さんとスザンヌさんもお顔を合わせて「久しぶりー!」ってあいさつしてお互いのアイテムを可愛いね!って言っている姿を見て、もうこの1日がLOVE AND PEACEを表しているような。
そこに今回初参加の村田倫子さんも加わって、すごく感慨深い1日でした!
さらに、LOVE PEACE PIECEのPIECEとして1輪1輪のお花をたくさん用意したんですけど、このお花は母の日を皮切りにhaco!に登場してくださったフラワーショップのNOKIさんがご用意してくださったんです!本当に全員のパワーが終結して、全部意味があると感じる撮影でした。


今回のお花でいうと、「LOVE AND PEACE」の語源であるベトナム戦争が起こった時にアメリカで始まったムーブメントで掲載された有名な広告で“兵士が持つ拳銃の先にお花が挿してある写真”がきっかけでもあるんですよね。
兵士は任務だから銃口を向けて立つけど、拳銃にお花を挿されたら撃てないでしょ。当然ながら、兵士だって喜んで戦っているわけではない。争いは何も生まない。って。
今回のビジュアルに銃こそ出てこないけど、お花をたくさん使ったのはこのオマージュでもあるんです。
これは、どこにも言ってない裏話ですね。(笑)
そんな全体イメージにNOKIさんが協力してくれたり、愛さんやスザンヌさんや倫子さんも、みんな何かの機会で出会ってコラボレーションさせてもらって、みんなが「こんなことしたい!」って言い合える仲になれることがまさにhaco!の目指すLOVE PEACE PIECE宣言。
9月11日に公開されるLOVE AND PEACE PROJECTにはそんな思いがたっぷり詰まってます!

制作秘話でいうと、今年は商品も「ワンピース・ツーピース」というテーマを持って生み出したんですよね。ワンステップ・ツーステップみたいに、ひとつひとつのかけらが集まって、商品を受け取ってくださったお客さまがスリーピース目だよ!みたいに。PIECEが集まってLOVE AND PEACEを作っていく、アイテムひとつひとつが種になるんだよっていう気持ちも込めた…ダジャレです!(笑)


プロジェクト開始当初はまだ若者で(笑)メッセージTシャツを着て自分の主張を訴えてた世代だったんですけど、時代は変わって洋服の価値観も変化してきて。今年はどういうTシャツがいいだろうって考えてたら、スタッフおさよに「Tシャツ着ないです」って言われて。(笑)
真摯に受け止めて考えてたら、ワンピースって「ピース(PEACE/PIECE)入ってる!」ってふと思いついて。
ワンピースってひとつのかけらだし、ひとつの平和という意味にもなる。
で、(LOVE)PEACEとPIECEだから、ツーピースもありだぞと。セットアップとかね。
そこからどんどん広がっていって、スリーピース目が自分で、それを友達に紹介したらまた次のピースが繋がって広がって…っていくのは面白いじゃないかと思って、スタッフにプレゼンしました。
それいいじゃない!ってmaruにも許可もらって今回の企画になりました!

高橋愛さんも、スザンヌさんも、村田倫子さんも。それいいじゃない!ってアイディアを詰め込んでいただいて、本当にありがたいです。9月11日はたくさんの方々と繋がっているっていう結果が現れる、みんなとスタートできる日になるっていう感じがしますね。

あと今年はLOVE PEACE PIECEの想いを胸に一緒に走ってくれているRBTXCOのデザイナーヒガシさんが主催となって、大阪梅田の阪急百貨店でLOVE AND PEACEのポップアップイベントをしてくれていたんですよね。

集ってくださるみなさまと、今年の9月11日をきっかけにまた新しい次へのアクションが見えていけたらいいなって思いますね。

特にはこんちゅのみなさんは身内なので!(笑)このプロジェクトを広げる活動をぜひ一緒に!って気持ちもあるし、いつも主体者でいてくださってるのでね!

――今年は、はこんちゅさんからご紹介いただいた企業さんとも繋がることができましたしね。
本当に感謝しかないです!
LOVE AND PEACE PROJECTを見て感じたこと、思ったことをたくさん教えていただきたいです!
さて、これまで新しいプロジェクトが生まれるたびに様々なゲストとの対談をお送りしてきたLOVE PEACE PIECE対談。いつも最後にゲストの方が思うLOVE PEACE PIECEの言葉の意味をお伺いしています。
今回も最後はBOSSとmaruさんのLOVE PEACE PIECEについて聞かせてください!

ここは今回はmaruだけでお願いします。
ぼくはプロジェクトが終了したときに言おうと思ってるんで!

えー!うそでしょ!!事前の打ち合わせと違いますよー!!!

ずっとそう思ってて、やっとここで宣言できたの!なのでmaru編集長お願いします!

わ、わかりました!
LOVE PEACE PIECEの順ではなくバラバラなんですが、
平和の方の PEACE で最初に思いついたのは「おかげさま」です。
おかげさまで、しあわせっていう。何事もひとりじゃ無理だなっと思って
はこんちゅの方々がいらっしゃって、おかげさまでhaco!は今日も元気にサイトが公開できていますし、それが本当にしあわせなことで、次に繋がると感じることができました。
そして、かけらの方のPIECEは「はじまり」です。
赤ちゃんが生まれるのも始まりだし、種も始まりだし。そこからどんどん芽が出て咲いていく。
このプロジェクトも、ひとりのお客さまからのメッセージを受け取って、何か踏み出さないとってところから始まったことを思うと、ひとりの一言がはじまりなんだなって思いました。
最後に、LOVEは「可能性」ですね。
しあわせ・平和の PEACE もそうだけど、今日食べるものを作ってくれる人がいたりこのパソコンを作ってくれた人がいたり、ひとりだけじゃ味わいにくいものだと思うと、愛することや好きと思う気持ちは何かを生み出していくモーターみたいなものだろうと思ったんです。
今回のプロジェクトもみんなの愛がないと動き出さないものがすごく多くて、愛があるところには可能性があるんだなぁと思えたので。

すごいね!今までちゃんと聞いたことなかった!!!歌詞にして曲出せるんじゃない!?

――わたし、対談の最後のゲストのみなさんのお気持ちを伺う部分すごく好きなんですよね。なかなか聞けない秘めたる気持ちを聞けるところ、すごく素敵だと思うので!是非はこんちゅのみなさんが思うLOVE PEACE PIECEの意味も教えて頂きたいですね。

うんうん、みなさまの想いも是非聞いてみたいです!
もうすぐ公開のLOVE AND PEACE PROJECT、ぜひ一緒に楽しんでください!
