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フェリシモこども基金からの支援「ウクライナの子どもたちの通学支援」
2023.09.08

フェリシモこども基金からの支援「ウクライナの子どもたちの通学支援」

「フェリシモこども基金」より、ポーランドのワルシャワ日本語学校教頭、坂本 龍太朗(さかもとりょうたろう)さんを通じて、ウクライナの子どもたちの通学支援を実施いたします。

ラブアンドピースプロジェクト2022基金の拠出について の記事はこちら >>

<このたびの拠出に際して坂本さんよりメッセージが届きました>

これまで、ワルシャワからウクライナの国境方向へ約45キロ離れた町ツェレスティヌを拠点にポーランド国内に避難しているウクライナのみなさん、私の家に避難してきていた家族、そしてウクライナ国内への人道支援物資搬入活動に従事してまいりました。

現在、ウクライナ国内への物的な支援は循環しておりますが、ウクライナから周辺国に避難してきたみなさんのライフラインの支援の枯渇も課題となっています。ライフラインの中には、教育をはじめとした子どもたちへの支援も含まれており、慣れない土地での生活に加え、安定した教育の機会を提供することも今後の支援だと考えております。


■支援内容


オトフォツク第九小学校のウクライナの子どもたちに、教育機会の継続のための通学バスを支援します。

開戦以降、多くのウクライナの子どもたちがポーランドはじめ近隣諸国に避難しています。ポーランド国内の教育改革(2014年に中学校が廃止され、小学校が8年制に)もあり、学校によってはウクライナの子どもたちを受け入れることで収容人数を超える場所も出てきています。

今回の支援対象であるオトフォツク第九小学校は中心街から離れた郊外にあったため、戦前には統廃合の対象となっていました。当時ポーランド児童約40人が通っていた体育館などもない小さな学校です。
そんな状況で、2022年9月よりオトフォツクやその近郊の街からこの学校にウクライナの児童が集められ、ウクライナ人の先生を雇い、ウクライナ語での教育も提供されることになっています。通学しているウクライナの子どもたちの数は、現在約130名となります。

郊外であるため、受け入れ開始当時からバスで送迎を必要とし、また午前の部と午後の部で授業が分かれているため、日に何度かバスを出していました。
しかし、ポーランド国内の財政難もあり2023年9月からの新学期にはこのバスの運行が難しくなっている現状がありました。このままではウクライナの子どもたちは教育機会を奪われるか、可能であればより近いポーランドの学校に転校しポーランド語での授業を受けなければならない状態でした。
転校、帰国、引っ越しなどの選択肢がありましたが、現在は、すでに来学期も通学手段があるということで、最大人数の子どもたちにバス通学を前提とした教育の継続が見込まれます。


■期待される効果


長引く戦争の中、ポーランドだけではなく各地で避難民の支援の拡充を求められています。このたびは、教育支援の一環としてのバスという手段ではありますが、このままではウクライナの子どもたちは教育機会を奪われかねない状況となっていました。

オトフォツク第九小学校は公立小学校のため、バスの所有者は、「オトフォツク市」となります。この先、戦争が終わりウクライナの子どもたちが帰国した後の対応は、引き続きウクライナの子どもたちへの支援としての機能を確保したく、市と協議の上、オトフォツク市のウクライナ側の姉妹都市であるテルノーピル州シュムシク市の小学校に寄贈する計画です。


■ウクライナ国内への越冬物資支援
実施場所:ポーランド/オトフォツク第九小学校
実施時期:令和5年9月


また、前々回より続く、坂本さんを通じた支援活動では、支援元は日本であることを明示し、将来のウクライナの親日化にもつなげていきたく活動を進めてくださっています。

坂本 龍太朗さんのその他の支援活動(Facebook)はこちら >>

「ラブアンドピースプロジェクト」にご参加いただいているみなさまへ改めまして、
心より感謝申し上げます。引き続き、ウクライナ国内外をはじめとした継続的な支援を続けてまいります。

今後もこどもたちのしあわせな未来のために、また、みなさまに楽しんでいただけるプロジェクトにしてまいります。

前回の活動レポートはこちら

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