Where is Lithuania ?? by LTshop松田沙織さん
拝啓、背景さま。
スタッフミオです。
この度、ひょんなことからリトアニアリネン、そしてリトアニアという国に初めて触れ、そのリネン生地の素敵さに感動し、haco!でその生地を使ったお洋服を作りました。
知れば知るほど、味を増すリトアニア。もっとみなさんにそのことをお届けしたい!触れてほしい!と思い、今回リトアニア雑貨もhaco!で販売することに!
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これらのリトアニア雑貨の監修をしてくださったのは、東京でLTshopというリトアニア専門店を営まれている松田さん。
年に何度もリトアニアを訪れ、もはや日本におけるリトアニア第一人者と言える方です。今回は、そんな松田さんにリトニアニアの魅力、そして今回監修してくださったリトアニア雑貨についてお話し頂きました。
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リトアニアとリトアニアクラフトのこと
(テキスト:from East to East Project主宰 松田沙織)
< Where is Lithuania ? >
リネンの産地として、よく知られるようになったリトアニアですが、どんな国か思い浮かぶ人はまだまだ少ないかもしれません。リトアニア共和国は、ヨーロッパ北東部バルト海に面した森と湖の豊かな国。北海道の8割ほどの面積に300万人ほどの人々が暮らしています。
首都はヴィリニュス。世界遺産に登録されている旧市街地が美しい街です。ゴシックからバロック、ルネッサンスまで様々な建築様式が見られ、街中に多くの教会があります。
リトアニアの魅力は、穏やかな気質の人々と自然と共存した暮らしぶり。夏は湖で泳いだり、森でベリーを摘んだり、自然と共に過ごす時間を大切にしています。
< Lithuanian Fine Crafts >
長く厳しい冬の間、手仕事に勤しむ人も多く、手編みのミトンや木製品、陶器やかごなど、良質な手仕事が施されたアイテムが豊富にあります。土産物としてではなく、純粋な生活道具としての物作りが、今なお息づいている稀有な国です。民芸市では伝統工芸から暮らしの道具まで様々なアイテムが揃います。
< Lithuanian Basket >
リトアニア語には「(かごを)編む」という意味の動詞”Pinti”があります。かごづくりは生活の中で大切な仕事であったことの証です。野菜や果物、薪などを入れて、暮らしの隅々で活躍します。
民芸市で新調したかごにマーケットの戦利品を入れて使うのが、地元っ子のスタイル。かごを片手に民芸市巡りを楽しみます。かご選びもしっかり吟味、真剣な面持ちです。
<Lithuanian Ceramic>

リトアニアの鳥笛は、16世紀頃から玩具として作られたそうです。小さなオカリナのような構造で、尻尾が吹き口になっています。作り手によって、色形は様々。
陶芸家のヴィガンタス・ヴァサイティスさんは、古来の陶芸の技術の研究と継承に従事されています。ヴィガンタスさんのつくる鳥笛は、昔ながらの用具を使ったドット模様が特徴です。
<Lithuanian Wood Cutouts Coaster>

現代的な手法を使ったプロダクトも自然素材で温もりのある仕上がりに。レーザーカットで繊細な紋様を切り出しているコースターは、リトアニアのフォークアートの切り絵を連想させます。
大きな板から何枚ものコースターをレーザーで切り出します。機械を使いつつも、素材は自然物。確かな技術で限界まで細い線を美しく保ちます。
<Lithuanian Linen >
亜麻(フラックス)の生育に適した気候のリトアニアは、リネンの一大産地として知られるようになりました。現在では、アメリカやスカンジナビアなど世界中に輸出されています。
リネンは、吸水性に優れ、乾燥も早いので、日本の生活にも最適。洗うほどに馴染み、柔らかくなっていきます。亜麻は、その他にオイルやリネンシードなど食文化の中でもリトアニアの定番です。
<Lithuanian Design >
今、リトアニアでは新しいデザインがたくさん生まれています。TUTUは昔ながらのロリポップを現代に蘇らせたブランド。スミルテとエルヴィタの二人のお母さんが立ち上げました。
舐めて舌を鍛えよう!というコンセプトのSPORTSシリーズや、スプーンにハーブティを閉じ込めたHOTSPOONなど、アイディアに満ちたロリポップです。
リトアニアを旅すると、不思議と懐かしい気持ちになります。あたたかな営みが息づく国、リトアニア。
リネンやかごなどを生活に取り入れることで、リトアニアに想いを馳せてみてください。
テキスト:松田沙織
リトアニアのライフスタイルや物づくりを紹介するfrom East to East Project主宰。リトアニア専門店LTshop(外苑前)を運営。
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手仕事のぬくもり、ユニークな発想、自然とともに生きる考え方。
人にはさまざまな表情があるように、リトアニアにも色んな面があります。
その土地を良く知る松田さんだからこそ!なスペシャルラインナップが揃いました。
クラフトから見える遠く離れた地、リトアニア。みなさんも是非いつか行ってみてください!
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